リラックス成分として人気のCBDオイルですが、個人輸入をした際に税関で止められてしまった等のトラブルが起きています。
せっかく購入したのにも関わらず、手元に商品がこないという事がないようにCBDの安全な購入方法をご紹介します。
この記事のまとめ
日本でCBDオイルを買うための方法は3種類ある
CBDを購入して使うためには、3つ方法があります。
- 正規輸入代理店を使う。(ネットショップやVAPEショップ等の小売店)
- 並行輸入品を買う。(ネットショップや個人)
- 個人輸入をする。(海外のCBDメーカーから直に購入する)
(1)「正規輸入品」
海外メーカー(ブランド)の日本法人か正規輸入代理店等が直接輸入し、消費者に渡ります。(販売店、小売店を経る場合もある)
CBDは、健康食品の扱いになりますので、再販する場合は、食品の輸入許可を申請した後に、食品のラベルを張って販売する事が義務付けられていますので、並行輸入品との見分けになります。
メリット
- 安心感がある。(成分分析表等がある為、違法薬物は税関を通らない)
- アフターサービスがある。
- 価格の高騰がない。
デメリット
- 価格が高い
- 人気商品は入荷待ちになる
(2)「並行輸入品」
海外メーカー(ブランド)や正規販売店からメーカーと関係ない第三者が直接仕入れた商品のことです。
メリット
- 価格が安い
- 日本で未発売の物が手に入る
デメリット
- 転売が横行し、人気商品の価格が上がる事がある。
- 返品ができない事もある。
- アフターサービスが短い又は受けられないケースもある。
- 保管の仕方が人それぞれである。
※ただし、偽物でないのにも関わらず輸入ルートの違いで取り扱いを変えるのは本来、独占禁止法で禁止されています。
(3)「個人輸入」
販売店や小売店を通さないので、一番安く購入できます。
メリット
- 円高の時により安く購入できる。
- 日本で販売されていない商品が手に入る。
- 数量限定ですが、食品衛生法や薬機法等に関する手続きが免除される。
- 合計商品代金の60%に課税(税金が安くなる)される。
デメリット
- ショップとのやり取りは英語若しくはその国の言語。
- 少量の輸入だとメーカーが成分分析表等を出し渋る。
- 海外のメーカーから成分分析表がなければ税関を通れないケースもある。
- 万が一THCが混ざった製品を輸入した場合逮捕される恐れがある。
個人輸入が一番安く手に入る物の、税関を通れない等のリスクもあります。以上の事から英語や法律が詳しくない方(特にCBD初心者)は、安全に購入できる正規輸入代理店の利用をお勧めします。
日本とアメリカで合法性に違いがあるCBDオイル
日本の法律では、麻の成熟した茎と種子及びその製品(THCを含まない)は合法になっています。
アメリカの連邦法でも基本的には禁止されていますが、THCが0.3%以下のヘンプと呼ばれる麻は、2018年の農場法案の成立によって規制物質法から除外された為、CBD製品は食材と同様に販売され大流行しています。
しかし、法整備がきちんと進まない状態で開発されたCBD製品には粗悪な物もあります。
- 成分が誤表示されている。
- 細菌や重金属を含んでいる。
- 試験をしていない。
等の製品も出回っており、消費者の健康を害するケースも出てしまいました。
そうした粗悪なCBD製品は、本来安全で、健康に有効であるとされているCBDをグレーなイメージにさせ、2018年12月にFDA(米食品医薬品局)は、CBDを食品に添加して販売する事を認めない方針を発表しました。
ニューヨーク市保健省は飲食店に対しFDAの規制を根拠に安全性が確保されていないとして、CBDを食品に添加するのを2019年7月1日より禁止しました。(※罰金を伴う取り締まりは10月1日からです)
日本で合法のCBDオイルは?
日本で合法のCBDオイルは
- 正規輸入代理店で購入する。
- 海外メーカーからの書類(成分分析表等)を提示して税関を通って来たもの。
- THC(違法成分)を含まないもの。
- 成熟した麻(主にTHC0.3%以下の産業用ヘンプ)の茎と種から抽出した物
となっています。
正規輸入代理店の場合は、こうした手続きの他にも食品の販売許可等の手続きをしっかりとした上で販売している為、購入したオイルは安全性が保障されています。
日本の民間企業で初めてCBD製品から違法成分を測定したRCTジャパンによると、販売業者から米製のCBDオイル成分の相談を受けて、米国の分析機関に依頼したところ(日本食品分析センターではカンナビノイドを含むアンチドーピング検査はできない為)Amazonで販売されていたCBD製品の中でTHCが多く検出された(本来違法)ものがあったと報告しています。
法律に抵触する製品をインターネットで買わない為にも、購入する店舗選びが重要となってきます。
日本でのCBDオイルの取り扱いは?
日本でも人気が上がっているCBDオイルは以下のようなショップで売っています。
- CBD正規輸入代理店
- VAPE(電子タバコ)ショップ
- 楽天市場等の通販サイト
- ドン・キホーテ(一部を除く)
- 新宿伊勢丹(BEAUTYAPOTHECARY)
- ルミネエスト(BIOPLE Tokyo)
等があり、他にもインターネットで手軽にお近くの販売店が検索できます。
日本でお勧めのCBDオイル販売サイトは?
数あるCBDの販売店の中でオススメのショップをご紹介します。
「Hemp Navi」
CBD製品の正規輸入代理店です。国の正式な認可を経て販売しており、取り扱っている製品は、GMP(仕入れ、製造工程、出荷まですべての工程を管理)という健康食品の世界安全基準に準じていますので安心して購入ができます。
「Vape Mania」
CBDリキッドKoi・NATUuR・PharmaHempの正規販売店です。VAPE(電子タバコ)とCBDリキッドに関しては日本トップクラスの詳しさです。問い合わせも親切に答えてくれますので初心者の方でも安心して利用できます。
CBDオイルを日本に輸入する時に気を付けるところは?
2016年4月時点で薬機法(医薬品医療機器等法)の下、指定薬物として規制されている物質は2343物質あり、そのうちカンナビノイド受容体に作用する合成カンナビノイドは全体の40%(包括指定を除く)を占めます。
2014年6月末に起きた、東京池袋の自動車暴走事故に合成カンナビノイドが関与したとされたのをきっかけに、危険薬物に関する「薬機法」を改正し、2015年4月には「関税法」が改正され、カンナビノイド等を輸入する際の審査がきびしくなりました。
日本にはこれらの製品の輸入を規制する2つの法律があります。
(1)大麻取締法
法律の観点から見ると、「成熟した茎および種以外の製品は禁止」となっています。
その為、輸入の際には茎および種から製造している事が分かる「製造証明書」が必要になります。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000124
(2)麻薬及び向精神薬取締法「麻向法」
法律の観点からみると、THCが含まれているものは禁止になります。よって輸入の際にはTHCが配合されていないことを証明する「分析証明書」が必要です。
以上の事から輸入をしようとするときに税関を通り、安全に販売、利用するためには、輸出元のCBD海外メーカーに
- 製造証明書
- 分析証明書
を作成してもらわなければいけません。
個人輸入等の少ない数量では、対応してくれないメーカーもあり、個人輸入をしたものの、通関できないケースが増加しています。
日本の医療現場にCBDオイルはある?
海外では、てんかんで承認され使われているカンナビノイドの医薬品がありますが、日本では現在のところ、国から承認されているCBDの医薬品はまだありません。
しかし、臨床CBDオイル研究会によると、健康食品としてCBDオイルを取り扱っている病院は
- 北海道・東北地方 8件
- 関東地方 69件
- 中部地方 18件
- 近畿地方 25件
- 中国地方 11件
- 四国地方 2件
- 九州地方 16件
いずれも、臨床CBDオイル研究会の会員になることで取り扱う事ができるCBD OIL MEDシリーズ(GMP:医薬品適正製造基準やHACCEP:食品製造の安全基準を取得している)を利用しており、多数の医療機関が推奨しています。
まとめ
現在販売されているCBD製品は、数ある審査や手続きをクリアしている正規輸入代理店で購入したものは安全だと言えます。個人輸入をする際は、事前に法律や手続きを良く調べた上で自己責任で行う事になりますのでお気を付けください。
Author Profile
- 2年前初めてCBDオイルに出会ってからどハマりしている自称都内っ子のアラサー女子(本当は東京の奥地のド田舎)
CBD製品は一通り全て試しており、CBDオイル検定が出れば即1級を取得できると豪語している。CBDオイルが好きすぎて論文などまで読み漁ったため、専門家に匹敵する知識が売り。
マニアックすぎて彼氏や友人に引かれるのでネットにてその知識を紹介中。
コメント