リラックス効果や不眠軽減、ストレス緩和などに効果的であると様々な研究結果が報告されていて、日本でも需要が高まりつつあるCBD(カンナビジオール)はヘンプ麻から抽出されたカンナビノイドで、日本でも合法の成分です。
いわゆるハイと呼ばれる酩酊状態や多幸感を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれているものは違法ですが、これらが含まれないように抽出されたCBDは産業ヘンプ草の茎や種子に含まれており、きちんと税関を通って輸入された製品に関しては合法です。
違法成分が混ざったものを間違えて買わないためにも、VAPEショップ(電子タバコ専門店)や公式輸入代理店の物を選ぶと事をおすすめします。
この記事のまとめ
CBDオイル向きのVAPEデバイスは?
CBDオイルは気化させてVAPEで吸うと、舌下にオイルを垂らして摂取した時間より1.5~4倍吸収率が高まるとされています。
CBDオイルをVAPEで気化する場合、VAPEのデバイスにCBDのオイルやリキッドを入れて吸いますが、VAPEに対応している物の種類は、オイルよりもリキッドの方が断然種類が多いのが現状です。
デバイスと聞いて直ぐにピンとこない方もいるかと思いますので、少しデバイスのお話を致します。
CBDを蒸気で吸うためには、CBDを気化して蒸気にしてくれる機械が必要になります。その機械の事をデバイスと呼びますが他の呼び方としては、電子タバコ、VAPE(ベイプ)と呼ばれています。
VAPEをオクスフォード英語辞典で調べると、「電子タバコあるいは類似の機器」と「電子タバコあるいは類似の機器によって作られた蒸気を吸い込んだり掃き出したりする行為」という説明があげられており、電子タバコの事をVAPEと解釈して頂いて大丈夫です。
CBDを蒸気で摂取したい時にオススメのデバイスは「テクニカルMOD(バッテリー)」という温度を管理してくれる機能が付いたものを選ぶ事から始めます。
MODは2種類あり、テクニカルMODのように自動で抵抗値を計算してくれ、常に適切な電流を流してくれるものと、すべての数値を自分で設定する「メカニカルMOD」があります。
メカニカルMODは電流や電圧、オームの法則等の知識がないままに使用すると、ショートしたりと大変危険なので、これから始めたい方や理科があまり得意ではない方は、テクニカルMODのデバイスを選ぶか、最初からCBDリキッドも全てセットされたスターターセットを選ぶ事をオススメします。
万が一間違えた数値にしてしまっても、テクニカルMODなら通電しないので安心です。
Eleaf iStick Pico 75W
楽天の方が若干安め。
小型なサイズで手にすっぽりと収まる為、女性でも扱いやすいのにも関わらず、75Wというハイパワーです。更に、温度管理機能やアップデート機能も搭載している高機能のMOD(バッテリー)です。
あまり大きいMODが好きではない方にとても人気で、煙もノーマルから爆煙まで対応できるため、初心者から上級者まで幅広い人気です。
とても売れ筋の商品なので情報がとても多く、何かトラブルが起きた時にエラーの表示が英文で出てきますが、インターネット等で検索すると、直ぐに対応方法が出てくるのが魅力です。
CBD以外にもワット数を上げて爆煙を楽しむ事も出来ますので、CBD専用機にしないで色んな方法が楽しめます。
テクニカルMODは基本的に電池式なので本体が壊れなければ長く使う事が出来るのも魅力です。
iStick Picoはリキッドの他にもワックスやパウダー等ほとんどのCBD製品が使えます。
AirMi 1
CBDリキッド専用のヴェポライザー(気化する200℃前後まで電気等の熱で温め蒸発した成分を吸入する器具でこの場合VAPEと同義)です。自動吸引システム搭載(吸うと自動的にONになる)で便利で、重さもたったの22.12gでモバイルバッテリーでも充電できます。最速充電は1.5時間で約250パフ使用可能です。
CBD専用機にはなってしまいますが持ち運びに便利なPOD型で、吸うのをやめると10秒後にOFFになるのも嬉しい機能です。
POD型とは、リキッドを格納するパーツを使用するVAPEの事を指し、通常のアトマイザーと比べるとコンパクトで持ち運びやすい反面、リキッドを入れる容量(約1~2ml)は少ないです。
簡単なVAPEが良い方にオススメですが、CBDのリキッドはCANNAPRSSO CBD E‐LIQUID専用になりますのでご注意ください。
Eleaf iStick Pico X with MELO4
VEPEで殿堂入りと言われているiStick Picoの後継機で、軽量なのがポイントで見た目もスタイリッシュです。
テクニカルMODなので温度管理が簡単に選べて、リキッドによって適温が違うものにもしっかり対応できます。アトマイザー(噴霧器)も自分の好みのモクモク感の物を選べるのが嬉しいです。
EMILIスターターキッド
リキッドを自分でヴェポライザーに入れなくても最初からセットした状態で売っているので、まさにこれからCBDやVAPEを始めてみたい方にオススメです。カートリッジのリキッドがなくなっても、補充出来るのがポイントです。
VAPE用のCBDオイルの種類は?
CBDオイルがVAPEにそのまま使えるという物は少なく、リキッドやワックスという形状になってVAPEに対応している物が多いです。いくつか種類がありますのでご紹介します。
CBDリキッド(単一)
VAPEはCBDの吸引だけに使うものとしては当初作られていなかったのですが、CBDのリキッドは、温度の管理をすることでそれを可能にしました。単一のリキッドはCBDのみが含まれているリキッドです。
CBDリキッド(フルスペクトラム)
他のカンナビノイドやテルペンを含んでいます。テルペンは植物や昆虫などによって作られる生体物質です。簡単に言うとフルスペクトラムはヘンプの一番搾りです。
THCという違法で酩酊状態になる成分は除去してありますが、アトラージュ効果(CBD以外のカンナビノイドがしっかり入っているので単一で摂るよりも相乗効果がある)と期待されています。
ヘンプには200以上のテルペンが含まれているとされているので、精製し過ぎて有効成分をカットしてしまうのはもったいない事です。違法成分THCを除いて丸ごとヘンプを楽しむならフルスペクトラムをオススメします。
CBDパウダー
CBDパウダーは色んな使い方が出来るのが魅力です。例えば、CBDオイルのように舌下にそのままつけて使用する事もできますし、アルコールに混ぜる事もできます。
VAPEを現在使っている方は、お手持ちのリキッドに混ぜたり、CBDのリキッドの濃度を更に上げ、パイプで炙ったりという使い方もできますのでCBDの万能な形状とも言えます。
CBDワックス
CBDの愛好家の中ではワックスが一番という方が多い位人気のCBDワックスは、産業用のヘンプを超臨界抽出して作られています。抽出物はテルペンやフラボノイドなどCBD以外のカンナビノイドも多く、フルスペクトラム製品です。
濃度がリキッドに比べてかなり濃いのが特徴で、VAPEでの蒸気摂取や経口摂取、肌にまで塗れるので使い方は様々です。
CBDワックスを摂取する方法は専用のヴェポライザーairis Quaser等を使うか、RDA(リキッドをドリップ(滴下)するタイプのアドマイザー(噴霧器)をお持ちなら専用のヴェポライザーがなくてもCBDワックスを摂取出来ます。
風味が若干青臭い感じがするので苦手な方もいらっしゃいますが、濃度が高いのでワックス以外は買わない方もいらっしゃいます。冷蔵庫に入れると固まってしまうので注意しましょう。
VAPEでは正しい吸引方法がある?
VAPEは大量の蒸気を肺に入れようと一気に吸うと、必ずと言っていいほどむせます。大量の蒸気が喉を刺激する為、苦しくなった経験の方も多いでしょう。
そこで、初めての方はMouth To Lung(MTL)という吸い方がオススメで、やり方はまず、口の中に蒸気を貯めてから、ゆっくりと深呼吸すると一気にむせて苦しい思いをせずに蒸気を吸う事が出来ます。
慣れてきてからは、直接肺に入れて吸うDirect Lung(DL)という吸い方をためしてみてはいかがでしょうか。DLをすると一度にたくさん吸い込むことができる為、凄い量の煙を吐くことができて面白いので慣れるまではむせて大変ですが、爆煙体験をするためにいつかチャレンジして欲しい方法です。(CBDは爆煙には向いていません)
DLを楽しむためにはワット数を大きくする為、吸い口が熱くなっていないか気を付けて楽しんでください。
吸い口が熱くてお困りの際は出力をまず確認してみて出力が高すぎていないかをチェックしてみて下さい。20~30Wが丁度よい出力設定になりますが、設定できない場合は、ドリップチップを変える方法があります。
ドリップチップとは、VAPEの吸い口に該当し、素材はステンレス、ガラス、特殊プラスチック等様々な素材から好みの物を選べます。
ドリップチップを変えることによって、スピットバック(リキッドの跳ね返り)やドリップチップの熱が解消され更にリキッドの味も良くなりますのでお困りの方はドリップチップを変えてみるのも良い方法です。
VAPEの副作用にはどんなものがある?
2019年9月11日に米国のドナルド・トランプ大統領は、味や香り付きの電子タバコの販売を禁止する方針を発表しました。
電子タバコをめぐっては、アメリカ国内の33州でこれまでに6人の方が亡くなり、450人が肺疾患を発症したと発表している。
これまでの発表によると、電子タバコが原因とされるもので6人が死亡、450人が肺疾患を発症したとしている。
450人の平均年齢は19歳で、死亡例が初めて確認されたのは、2018年8月に米国イリノイ州男性が重い肺疾患で入院した後に死亡したとし、更にその後5人が死亡したとしている。(BBC)
電子タバコは米国や欧州を中心にかなりの種類が生産されており、一緒に使うリキッドに関しては、CBDの製品にTHCが含まれていて重大な健康被害の例もある為、VAPEやCBDオイル・リキッドの購入は安いからと海外の物を簡単に買わずに、国内の正規販売店で購入する事をオススメします。
また、FDA(米食品医薬品局)によると多くの製品に、電子タバコのリキッドの濃度を高めるビタミンE酢酸エステルが含まれているとしており、これまでに複数の方が油脂や脂質を吸い込む事で起きるリポイド肺炎を発症したことなどがわかっています。
https://www.bbc.com/news/world-us-canada
VAPEデバイスへのCBDリキッドの正しいセッティング方法は?
まず、セットする前にリキッドの容器をしっかりと振ってからセットします。CBDを吸う際のポイントは温度設定です。CBDを気化させるヴェポライザーは温度を設定できるものを選ぶようにしてください。
CBDの成分が気化し始めるのは約160~180℃くらいです。230℃を超えてしまうと燃焼してしまうため温度設定は225℃を上限にしなければいけません。
温度を高くし過ぎて燃焼させてしまったCBDリキッドは、喉や舌に刺激を感じるほか、咳込んだり、やけどする等危険ですので温度は必ずチェックするようにしましょう。
まとめ
アメリカではVAPEでの肺疾患や死亡例も報告されていましたが、中にはCBDのオイルやリキッドの中に違法成分のTHCが含まれていたとの報告もあります。
現在日本で売られている正規品でのCBD製品では口喝や眠気などの軽い副作用の報告はあるものの、CBDのメリットの方が大きく重大な症例にはつながっていません。
CBD製品やVAPEを購入する際は正規品を信頼できるVAPEショップや公式輸入代理店から購入する事をオススメします。
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- 2年前初めてCBDオイルに出会ってからどハマりしている自称都内っ子のアラサー女子(本当は東京の奥地のド田舎)
CBD製品は一通り全て試しており、CBDオイル検定が出れば即1級を取得できると豪語している。CBDオイルが好きすぎて論文などまで読み漁ったため、専門家に匹敵する知識が売り。
マニアックすぎて彼氏や友人に引かれるのでネットにてその知識を紹介中。
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